とある学生が世の若者に伝えたいこと【芝浦工業大学びわ湖SDGsツアー】

fff滋賀発起人の高須さん(左)と坪井さん(右)

今回取材させていただいたのは、Fridays for future Shiga(fff滋賀)の代表である、高須海地さんである。fff滋賀ではTALKS FOR FUTURESや若者向けの政治に関する出張授業など、主に若者に向けた活動をしている。そんなfff滋賀の代表である高須さんに今の若者に伝えたいことは何か取材することとなった。

fridays for future滋賀の活動内容

そもそも「fridays for future」とはグレタ・トゥーンベリさんが気候変動への行動の欠如に抗議するために座り込みをしたことから始まった活動である。fff滋賀はその中でも、今年の四月に立ち上げたばかりの新しい団体であり、新型コロナの影響もありまだ滋賀での目立った活動はできてないという。今後の予定としては、9月の24から26日の期間に、Climate Action Daysを開催することとなっているそうだ。主な内容としては、滋賀県庁を訪問し、気候非常事態宣言の請願書の提出、電車マーチと呼ばれる、プラカードをリュックサックに貼って電車に乗り、気候変動の進行具合を一般の方に認知してもらう活動などを予定している。

活動の様子(気候のマーチ) 出典:Fridays for future Shiga

大学に行くな?

「大学に行くな」高須さんは中高生にむけてこのような思いがあると言う。もちろん、そのままの意味で本当に大学に行ってはならないという意味ではない。高須さんは、「今の日本の学生は目先のことばかり考え、今を考えることができてない。大学にかかる費用分のお金を、自分自身でよく考えて使えられれば、大学以上のものが得られる」と述べた。そんな高須さんは進路に迷う高校生向けに、「村」づくりをしようと考えている。進路に迷った高校生を一旦村に招き、村での生活でも生計を立てられることを自覚してもらい、自分の好きなことで生きても良いんだということを再確認してもらおうと高須さんは考えている。この活動で高校生が自分のやりたいことを選択できるようになることを期待されている。

今を生きる若者に一言

また、高須さんは⽇本の若者の選挙投票率が悪いのは “⽇本の政治教育が 原因である” と指摘していた。なぜかというと北欧の学校では模擬投票 を⾏う授業があり、その投票対象はなんと実際の政党を使い、さらにその結果は実際に各政党に送り、若者の⽣の声を届けている。 もちろん学⽣も適当に投票するわけではない。上の資料のように常⽇頃 から社会について関⼼を持ち、インタビューなどを通して政治に参加し、 そのうえで⾃分の意志で投票をしているそうだ。だからこそ現職の政治家に⼤きな影響をもたらすという。これによってアウトプットの良い練習になるだけではなく、若者の意⾒が取り⼊れられ、より良い社会が構築されていくと考えているという。「若者には⾃由にのびのびと過ごしてほしい反⾯、社会のおかしいと思うことには、怖がらずにおかしいと⾔ってほしいと思っている。そのために選挙があると思うの で、選挙でその強さを⾒せてほしい」と今を生きる若者に訴えかけていた。

 

取材先|Fridays For Future Shiga (https://www.fffshiga.org/)
取材者|芝浦工業大学  黒澤孝史・田邊渉・永沼ほのか

芝浦工業大学 びわ湖SDGsツアーについて

芝浦工業大学 びわ湖SDGsツアーでは、2020年8-9月にかけて滋賀県内のSDGsを実践者への取材・記事作成を行う「SDGs Studios」プログラムを実施しました。今回は、新型コロナウイルス感染症の影響により全てオンラインで、受講生が滋賀県内の取り組みを調べながら、自身の興味・関心をもとにグループメンバーと協働で記事作成に取り組みました。